2012年12月6日木曜日

おうち活版


すっかり冬本番になりましたね。


先日(といいつついつの間にかもう先月です…)
の展示で挑戦した活版印刷について。





宮沢賢治をテーマにした展示だったので
各々作品にこめた想いやなんかを、見る人のとっかかりになるように書いてね!と
オーナーより指令が。

ただの出力じゃあ味気ないなあと思い
『銀河鉄道の夜』のジョバンニに想いを馳せて
活版印刷にしました。
大学院に通う友人に情報をもらい、亜鉛凸版というものを注文しましたよ。



データ入稿すればすぐ発送してくださるので、数日で手元に届きます。
今回お世話になったのは田中凸版さんというところ。
分からないことだらけの
そしてよりによって文字化けした抽象的なメールにも丁寧に答えていただきました。

亜鉛凸版。こんな感じです。

宮沢賢治の旧かな遣いの美しさをどうにか見た目でも表したかったし、
こてこてにクラシックにしたくて
ひげの強い秀英書体でまとめました。



刷りなんかはもう反省点しかありませんが、
非常に勉強になりました。
手順や必要な道具なんかも、大学時代と違ってぜんぶ揃えなきゃいけない。
家にあるものでなんとかなりはしないか等々
作品と同じくらい愛情と手間暇かけた子です。

文章も練習あるのみですね。



こうして少しずつでも「できること」の幅を広げていくのはとても楽しいことです。